概要:JR青梅線「日向和田」駅から「二俣尾」駅間東西約4キロ青梅街道沿いの一帯が「吉野梅郷」と呼ばれ約25,000本の梅があるという、その中には由緒あるいくつかの梅の銘木がある。今回はこの銘木を訪ねつつ吉野梅郷を散策してみた。

アクセス:JR青梅線「日向和田」駅

青梅きもの博物館:梅の公園正面口近くの「天沢院」裏の石段を登り小高い尾根に出るとそこには展望台があり吉野梅郷一帯を見渡せる。ほぼ真下に「青梅きもの博物館」の屋根が見える、ここから急坂を下り吉野梅郷散策のメインストリートへ。
青梅きもの博物館:青梅きもの博物館近くの垂れ梅。
青梅きもの博物館:青梅きもの博物館と左上が展望台のある尾根。
鎌倉の梅:青梅きもの博物館から北西へ1分程歩くと道が右へカーブする辺りの左手に「鎌倉の梅」と書かれた立て看板がありそこから梅花園へ入ると銘木「鎌倉の梅」がある。秩父と鎌倉を結んだ「旧鎌倉街道」沿いにあった枝振りの見事な梅、昭和50年代台風の被害を受けここへ移植されたとか、被害を受けたとはいえ一見の価値ある銘木だ。そばには休息所・売店もあり一息つくには格好の場所となっている。残念ながら見頃には未だ早かった。
下山八幡神社:鎌倉の梅を見て、梅の群落が見事な中道梅園を通り抜け吉野梅郷散策のメイン通り「観梅通」へでて北西へ7分程歩くと吉野街道から始まる「下山八幡神社」参道を横切る。前方の杉が赤茶けていた、梅の開花は遅れても花粉の飛散は例年並みのようだ。
吉野梅郷:下山八幡神社参道の紅梅は満開だった。
吉野梅郷:下山八幡神社から観梅通を400m程行くと、「岩割りの梅」への分岐となる。
岩割りの梅:確かに岩を割っているように見える、後ろ側から見ると結構大きな岩であることが分かりちょっぴり驚いた。
岩割りの梅:別の角度から見る。
大聖院:「真言宗梅香山大聖院(だいしょういん)」正面、富士山を思わせるような裾の長い屋根と左右に梅と松を配したしゃれた雰囲気のお寺だった。この頃より青空が広がり日差しが強くなってきた。
大聖院:垂れ梅、近くで見る、咲き始めだったがなかなか良い雰囲気だった。
大聖院:吉野梅郷のお寺らしく正門左にピンク、右に白の梅がさりげなく植えられていた、「梅花山大聖院」。
大聖院:梅の親木「親木の梅」は大聖院本堂裏手の庭にひっそりと佇んでいた。樹齢700年の初代から根分けした2代目だとか。
即清寺:親木の梅を見て来た道を戻り吉野街道を横断して大きな寺院真言宗豊山派「愛宕山即清寺(そくせいじ)」へ向かう。
即清寺:真言宗の始祖弘法大師(空海)像と本堂。
即清寺:本堂と鐘楼、本堂前を左へ少し歩くと「山内新四国八十八カ所霊場」巡りのコースがあり、地図で見ると山腹の道が愛宕神社参道へ続いているようだ。次の機会にはこのコースを歩くつもりだ。パンフレットをよく見ていなかったため(いつものことながら)即清寺境内の銘木「招春梅」を見落としてしまった!..次の楽しみと思えば..