概要:借景庭園「円通寺」、雪の庭「妙満寺」を巡ってみた。秋の京都とは思えない程静かな散策を堪能した。

アクセス:京都駅前から京都バス45系統で「円通寺道」下車徒歩約15分で円通寺、妙満寺へは円通寺から徒歩約20分
その他:「京都観光研究所(円通寺)」、「妙満寺HP

太田神社:上賀茂の社家エリアから東へ約600m、カキツバタ(杜若)の群生で知られる太田神社、カキツバタ見頃のGWには大変な賑わいとか。この日の太田神社は小生のみで、秋空の下見頃の紅葉を独り占めだった。
太田神社:拝殿・本殿。
深泥池への道:太田神社から東へ道なりに閑静な住宅街を歩く。
深泥池:太田神社からゆっくり歩いて20分程で「深泥池(みどろがいけ)」へ着く、生息する植物群落が「深泥池水生植物群」として国の天然記念物に指定され、学術的にも貴重な池だとか。
円通寺:ガイドブックの地図を確かめず「深泥池」沿いの道を歩いてしまったため、「円通寺道」バス停から案内板にしたがい円通寺へ、少し遠回りだったようだ。
円通寺:深泥池からくる途中で適当なレストランが見つからなかったためもあり、円通寺に入ったのが正午。借景庭園が東向きのため庭園はまだ日影だった。
円通寺:庭園は中央奥から左へ向けて石組みを配し、左右に紅葉そして生け垣の境界には下枝を払い落とした松が等間隔に立ち並び中央奥に比叡山を借景として取り込んだ巧みな作りになっていた。
円通寺:枯山水ではなく苔庭で、苔の緑と石組み、それに比叡山の借景が無理なく自然にとけ込んだ爽やかで開放的で季節感豊かな風景が展開されていた。
円通寺:庭園右側。
円通寺:庭園左側。
円通寺:円通寺を出て円通寺道へ向かう途中でカフェリブラの案内板が目に入る、ランチを摂るため、急坂を上りカフェへ、比叡山を展望しつつランチをいただいた。
妙満寺:円通寺から20分程で「妙満寺」へ、顕本法華宗の総本山。パンフレットによると昭和43年に喧噪を避けるため寺町二条からこの岩倉の地へ遷堂したとか。
妙満寺:左の仏舎利塔に目が行く、インド・ブッダガヤ大塔をイメージして昭和48年に建立されたもの。境内が枯山水風に整備されている。「安珍清姫伝説の鐘」も安置されている。
妙満寺:左の仏舎利塔に目が行く、インド・ブッダガヤ大塔をイメージして昭和48年に建立されたもの。境内が枯山水風に整備されている。「安珍清姫伝説の鐘」も安置されている。
妙満寺:「雪の庭」、俳諧の祖松永貞徳の造営。
妙満寺:雪の庭。
妙満寺:雪の庭。
妙満寺:本坊から見る雪の庭。
妙満寺:比叡の峰を借景にした冠雪の眺望が最も美しいとされる。昭和43年妙満寺の塔頭成就院より妙満寺の本坊へ移設したとか。成就院「雪の庭雪・月・花の三名園」と称されていたとか、花の庭は現存しない。清水寺成就院の「月の庭」は一度夜間特別拝観で訪れたことがあるが、こちらは清水山を借景にした地泉観賞庭園だった。
妙満寺:総門と紅葉そして比叡山、静かなお寺だ。