概要:数日前テレビのニュースで「偕楽園」の萩が咲き始めたと報じていた。記録的な猛暑のためか例年より開花時期が遅いようだ、鎌倉なら見頃かも、と思いこの日訪れた。萩は咲いていたが見頃には3日程早かったようだ、毎年見事な萩の花模様を見せる「海蔵寺」山門石段両脇の萩も見頃には少し早かったようだ。猛暑が一段落したとはいえ快晴でなかなかの暑さの中鎌倉萩巡りは「寿福寺」の美しい参道散策からはじまった。

アクセス:JR鎌倉駅から徒歩約10分で「寿福寺」、そこから更に徒歩約12分で「海蔵寺」
その他:「寿福寺」、「海蔵寺

鎌倉駅西口:さすが観光名所鎌倉、朝9時少し過ぎた頃の西口には客待ちタクシーの列と人力車が待機していた。向かって左がJR、右が「江ノ電」駅舎。
寿福寺近く:鎌倉駅西口駅前の通りを西へ100m程行くと市役所前交差点に行き当たり、横断して紀伊國屋の朝市を横目で見つつ右の道を北へ進む、、7分程で作家物陶器のギャラリー匠が見えれば「寿福寺」の近く、快晴の青空、少し汗ばんできた。
寿福寺:寿福寺総門(禅寺の表門)、鎌倉五山第三位臨済宗建長寺派の古刹。
寿福寺:境内は開放されていないが、総門から本堂へと続くこの参道は解放されている、何とも美しく雰囲気がありここをゆっくりと歩くだけで満ち足りた気分にさせてくれる。
寿福寺:参道を進み本堂前へ、右の石垣に控えめながら存在感のある萩が見える。
寿福寺:近づくと風でゆらゆらとゆれる赤い萩が控えめで程よいアクセントになっていた。優しいボケ味のマクロレンズで雰囲気を表現してみた。
海蔵寺:寿福寺から北へ道なりに10分程も歩いただろうか、道がなだらかに上りはじめ扇ガ谷の北に臨済宗建長寺派の「海蔵寺」山門が見えてきた。この時期、石段両脇を埋め尽くす萩の群落は見事、見頃にはまだ少し早かったが見応え十分、土曜日にもかかわらず比較的静かな境内をゆっくりと散策した。
海蔵寺:咲き始めた赤の萩。
海蔵寺:芙蓉と鐘楼。
海蔵寺:猛暑とはいえ季節は粛々と秋へと動いている、木々の影が何となく秋の雰囲気に見える。正面が薬師堂で藥師三尊像(鎌倉市指定文化財)が安置されている。
海蔵寺:見学料を置いて海蔵寺略縁記を手に取り薬師堂裏手の「十六井戸」へ向かう、中を見ると、岩窟の正面に石造りの観音菩薩像がまつられ床面に規則的に十六の井戸が掘られ水がたたえられていた。
海蔵寺:十六井戸から戻り薬師堂の横を少し行くと萩の群落の向こうに藁葺き屋根の庫裡が見えてきた、三方山に囲まれた谷の中のお寺。
海蔵寺:本堂、境内散策自由とは言え少しばかりの賽銭を納めて本堂裏手の方へ。
海蔵寺:左手にやぐらがあり、そこから庭園の一部をかいま見ることができる。
海蔵寺:禅宗の庭園、自然の地形を生かした造りで心字池と左上には石の五重塔そして右奥に石灯籠の一部がかいま見える。落ち着いた佇まいの庭園だ。
海蔵寺:秋の七草の一つキキョウ、正面は本堂と庫裡を結ぶ渡り廊下。
海蔵寺:十六井戸へはここに入場料を置き略縁記をもらう、セルフサービス方式。
海蔵寺:帰り際に山門の赤萩のクローズアップを一枚。ゆらゆらゆれる萩のクローズアップはなかなか難しい。さて次は「浄光明寺」へ、、、日差しが強い。