概要:朝9時半頃近鉄「西の京」駅へ降り立つ、目指す「薬師寺」は駅から100m程だろうか、象徴的なツインの三重塔が見える。午前中の雨はなさそうでまあまあの天気だ。フェノロサの”凍れる音楽”でおなじみの三重塔を生で見るのは今回が初めでだ。ともあれ肩肘張らずに何も考えずに一巡してみようと思った。天候が崩れなければ唐招提寺にも立ち寄る予定だったが午後は雨となりこちらはまたの機会となってしまった。

アクセス:近鉄橿原線「西の京」駅から100m

薬師寺:こちらは「玄奘三蔵院」平成3年建立で平山郁夫画伯の壁画があり春の特別公開日だったので帰りに寄ることにして、薬師寺へ。
薬師寺:こちらが「法相宗大本山薬師寺」の興楽門、拝観入り口、ここで玄奘三蔵院も含めた共通券を購入して境内へ。
薬師寺:東僧坊から入り鐘楼を見て金堂の東端へ、正面が薬師寺三重塔の東塔(国宝)でこちらは白鳳時代のものだ。見方によっては六重塔に見えてしまうがそれは各層に裳階(もこし)をつけているからだとパンフレットに書いてある。このリズミカルな姿にアメリカの美術史家のフェノロサが”凍れる音楽”と絶賛したとか。確かに他の五重塔とは異なるある種動的なメリハリと流が感じられる。
薬師寺:正面に金堂、左に東塔、右の西塔は昭和56年に再建のもので真新しい。よく見ると金堂にも各層に裳階が付けられており東塔と同じ様式とわかる。
薬師寺:こちらは西塔水煙も真新しい。
薬師寺:平成15年の再建で真新しい、右側から入場し講話を聞いた、講話の中でこの大講堂も含めて金堂、西塔、回廊などは写経勧進により復興されたそうだ、講話の後に「写経」を1巻購入、写経したものを郵送すると薬師寺で保管されるそうだ。檀家を持たない寺院のなみなみならぬ努力と知恵そして多くの人々に支えられて再興が進んでいることを実感。
薬師寺:金堂、国宝の藥師三尊像(国宝・白鳳時代)が祭られている薬師如来の両側には右に日光菩薩左に月光菩薩
左から東塔、西塔、金堂。
薬師寺:東塔、当日はこのような不安定な空模様だった。
薬師寺:東院堂(国宝・鎌倉時代)。
薬師寺:中門と西塔桜も少し散り始めていた。
薬師寺:この玄奘塔の後に「大唐西域壁画殿」があり平山郁夫画伯の壁画を堪能した。
薬師寺:おおらかで平和な西の京春の風景にとけ込む薬師寺白鳳伽藍。
薬師寺:昼食の時間まで少し間があったので薬師寺の近くを少し巡ってみた。
薬師寺:落ち着いた町並みだ。