概要:北鎌倉の「円覚寺」は、臨済宗円覚寺派の総本山にして鎌倉五山第二位に列せられる禅宗寺院。選仏場から先へは行かず、居士林裏手の高所にある龍隠庵 (りょういんあん)で円覚寺の伽藍を展望。

アクセス:JR横須賀線「北鎌倉」駅から徒歩約2分
その他:「円覚寺」公式HP

鎌倉古陶美術館:明月院を出て横須賀線の線路沿いの道を北鎌倉駅方向へ歩く、円覚寺の近くまで来ると中世の陶磁器を展示している「鎌倉古陶美術館」の風格漂う建物が目にとまる、立ち寄らずに円覚寺へ向かう。
円覚寺:円覚寺総門。
円覚寺:円覚寺の正式名称は「瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)」と結構長い。総門から見えるのが山門。
円覚寺:山門(神奈川県指定重文)、伽藍は総門、山門、仏殿、大方丈が一直線に建ち並ぶ。
円覚寺:石段を上り山門へ、「円覚興聖禅寺(えんがくこうしょうぜんじ)」と記された伏見上皇(1265〜1317)より賜ったとされる額がかけられている。楼門内は非公開。
円覚寺:仏殿、本尊が祀られている、関東大震災で倒壊、現在の仏殿は昭和39年(1964)再建。
円覚寺:仏殿近くの梅、ほぼ見頃だった。
円覚寺:円覚寺境内を地形図で見ると境内背後に標高147mの六国見山(ろっこくけんざん)を背負う広い谷戸に伽藍・塔頭が建ち並んでいることがわかる。円覚寺の山号「瑞鹿山(ずいろくさん)」はここを指すとか。北鎌倉駅から山頂を経て明月院へ至るハイキングコースが整備されているとか、健脚の方は寺巡りとハイキングを組み合わせるらしい。
円覚寺:仏殿の近くにある薄桃色と白の梅の木。
円覚寺:寄せ棟の藁葺き屋根の「選仏場(座禅道場)」、正面奥に薬師如来立像が安置されている。
円覚寺:今回は選仏場と居士林(土曜坐禅会など在家信者用の坐禅道場)の間の石段を上り円覚寺の塔頭「龍隠庵(りょういんあん)」へ行くことにした。
円覚寺:荒々しく削られた山肌を見つつ石段を上る。
円覚寺:上る毎に高度が上がり伽藍を俯瞰するようになる。
円覚寺:やがて蔵の建つ踊り場状の台地へ、「一期一会」を一瞥しさらに先へ進む。
円覚寺:石段が白壁の蔵を巻くようになり振り返ると削られた荒々しい垂直の岩壁を真横から見るようになる。
円覚寺:ここらあたりが最も急な石段、手すりが無いと怖いかもしれない。
円覚寺:龍韻庵と茶屋のある伽藍を見渡せる好展望な所にたどり着く。仏殿の背後はこちらの岩壁とは対照的に鬱蒼とした杉林。
円覚寺:ひととき伽藍の展望を堪能し来た道を戻り仏殿横へ。
円覚寺:選仏場前の立て札、「百観音霊場」、日本百観音との違いは、不勉強でわからず。