概要:浄智寺は鎌倉五山四位臨済宗円覚寺派の禅刹、創建は13世紀末の鎌倉時代。創建当初の伽藍は延文元年(1356)の火災で失い、室町時代に伽藍が建ちそろったとか、しかし大正12年の関東大震災で殆どの堂宇が倒壊、その後の再建をへて現在の姿に至っている。鎌倉の自然豊かな谷戸にひっそりとたたずむ浄智寺を散策。

アクセス:JR横須賀線「北鎌倉」駅から徒歩約7分
その他:「浄智寺

浄智寺:東慶寺から県道21号線(横浜鎌倉線)を南東へ200m程の所に「五山第四 浄智寺」と書かれた石標があり、そこから右に浄智寺への緩やかに上る道が谷戸なりに続く。やがて控えめな大きさの池と石橋の参道へ行き着く、池の向こう左に「鎌倉10井」の一つ「甘露の井」の石標を見る。
浄智寺:石橋の脇道を辿り鎌倉石の風情ある参道の石段を上り総門越しに鐘楼門の三門を見る。
浄智寺:参道の坂が最後の上りになる頃、幅広の花頭窓から梵鐘が認められる鐘楼門が間近になる。参道の両脇が華やぐアジサイの頃が待たれる。
浄智寺:参道を上り詰め境内へ、鐘楼門から少し離れた右横に平入りの棟門(通り抜けはできない)がありそこから石畳が庫裡へ続いている。梅の開花状況は先ほど訪れた東慶寺とほぼ同様。
浄智寺:春の訪れを告げるミツマタの花が咲き匂っていた。
浄智寺:早春の境内に咲き競う梅とミツマタ越しの棟門。
浄智寺:三門の鐘楼門をくぐり仏殿(曇華殿)近くから振り向く、垂れ紅梅は未だつぼみだった。
浄智寺:仏殿、阿弥陀・釈迦・弥勒の各如来座像(15世紀半ば頃再興で神奈川県指定重文)が本尊として安置されていた。
浄智寺:鐘楼門から始まり右回が境内拝観の順路、仏殿を拝観し、茅葺きで南部曲屋風の庫裡を右手にみて杉木立と竹林の深閑とした谷戸の境内を心静かにゆっくりと歩く。
浄智寺:裏庭の竹林と石仏。
浄智寺:竹林の道をへて狭い道を進む。
浄智寺:裏庭の細い尾根をくり抜いたトンネルの道を先へ進む。
浄智寺:やがて、前方の人だかりのやぐらに安置されている「布袋尊」に行き着く、鎌倉・江ノ島七福神の一つだとか。
浄智寺:裏庭の水仙。
浄智寺:先ほどの布袋尊から順路を辿り庫裡、客殿のある所へ。
浄智寺:浄智寺は「東国花の寺百ヶ寺」の一つに数えられている。
浄智寺:咲き匂う梅と鐘楼門。
浄智寺:左から右へ鐘楼門、庫裡(奥の茅葺き屋根)、棟門、深閑とした境内の中で最も開放的な場所。