概要:現存12天守の1つ「国宝 犬山城」と城下町を散策、国宝の天守を擁する城は全国で4城のみ(姫路城、松本城、彦根城)その中でも犬山城が最も古いとか。

旅の最終日朝、飛騨高山を発ち名鉄「犬山」駅へ着いたのが正午少し前、”暑”かった。城郭と城下町そして寺内町がそっくりそのまま残っているような雰囲気に満ちた城下町を散策した。

2年半ほど前の山陰・山陽旅行で立ち寄った「松江城」が現存12天守巡りのきっかけだったと思う、この城で現存12天守中11天守を巡ったことになる。

アクセス:名鉄犬山線「犬山」駅
その他:「国宝 犬山城」HP

寺内町:犬山駅に下り立つ、頭がクラクラするほど暑い、犬山城下町マップのおすすめルートに従い犬山駅から犬山遊園駅まで歩くことにした。城下町の南端寺内町が散策の起点だ。
寺内町:圓明寺
寺内町:寺内町、落ち着いた雰囲気の古い町並み。
城下町:寺内町を西へ進むとやがて犬山城へ続く本町通へ、そこから北に向かって城まで道が真っ直ぐに伸びていた。前方の緑の上に城の一部が見える。
城下町:あまりの暑さに耐えきれず涼を求めて手打ち蕎麦の店に飛び込み昼食をいただく。古い町並みが残っていて江戸時代にタイムスリップしたような気分だ。前方に天守閣が見える。
城下町:「札の辻」と呼ばれる高札場跡、城下町のヘソに当たる場所だろうか。
城下町:何?よく見ると「まちの放送室」と書かれている、コミュニティーFMで2006年開局だとか。
城下町:札の辻から城方向へ歩く、左が「犬山市文化資料館(犬山城白帝文庫)」旧犬山城主成瀬家が所有していた古文書や美術工芸品なども展示されているという。残念ながらリニューアル(オープン予定日は平成24年10月6日)中で入館できなかった。
城下町:犬山市文化資料館と道路をまたいで向かいにある「からくり展示館」。
犬山城:城の手前まで来ると木立に隠れて城が見えなくなった、どこが城への入口?右の鳥居が「針綱神社(はりつなじんじゃ)」で左の鳥居が「三光稲荷神社(さんこういなりじんじゃ)」、近づいて見ると三光稲荷神社側が城への入口になっていた。
犬山城:坂道を上るとやがて両側が石垣の急な石段となりそれを登り詰め城門へ、緑のトンネルが夏の強い日差しを和らげていた。
犬山城:これが国宝犬山城の城門、ここから先は有料。
犬山城:城門をくぐると視界が一気に開け待望の天守閣の全貌が目の前に姿を現す。ここからはわかりにくいが3層4階望楼式天守閣。野面積の石垣は高さ5mとさほど高くない、天守最上階と廻り縁・高欄その下の唐破風が印象的に見えた、望楼型天守。明治の廃藩置県による廃城でも壊されずに残り今に伝わる貴重な天守閣。
犬山城:手斧(ちょうな)仕上げの太い梁と城につきものの急な階段、石垣を間近に見つつ階段を上る。
犬山城:1階上段の間、桜の頃とは異なり観光客も少なく、ゆったりと見学できた。
犬山城:2階武具の間と武者走り。昭和34年の伊勢湾台風で被害を受け、昭和36年から4年の歳月をかけ解体修理がなされたとか。
犬山城:4階高欄の間、成瀬氏の居城となってから代々の城主の額縁、別の面には成瀬家以前の城主リストが額縁で掲示されている。平成16年4月、財団法人「犬山城白帝文庫」が設立され成瀬家個人所有から財団法人所有になった。
犬山城:低めの高欄に少し恐怖を感じつつ廻り縁を一週する、東側の展望、木曽川と名鉄犬山線の鉄橋。
犬山城:南側の展望、遠方に見える3つのピークが尾張三山で左端が尾張富士。
犬山城:犬山遊園へ向かう木曽川沿いの道から見る、天守閣。