概要:2年ほど前「国宝 姫路城」からスタートした現存12天守巡りもここ「国宝 松本城」で10天守、何となく先が見えてきた。現存12天守の中で国宝は4天守「姫路城」、「彦根城」、「犬山城」とこの「松本城」、白を基調とした姫路城(別名白鷺城)にたいして黒を基調とした松本城は俗に”からす城”と称されるとか、5層6階で外観層塔型天守、黒基調の外観は黒漆塗りの下見板による。広い内濠越しに見る松本城は湖上に浮かぶ要塞のように見えた。

アクセス:松本城公園へはJR松本駅から約1,000m、徒歩約15分
その他:「松本市公式HP

松本城:外濠を渡ると松本城の正門「黒門」に人の列が出入りするのが見える。
松本城:黒門から入城する前に広い内濠の奥に鎮座する大天守を一瞥、湖を想わせる広い内濠が印象的だ。快晴の日なら背後に北アルプスの勇姿が見えるとか。
松本城:枡形の黒門が松本城の正門、二の門(高麗門)を入ると枡形の奥に一の門(櫓門)が現れる。
松本城:黒門から入城、枡形の中へ、一の門(櫓門)を間近に見る左の受付で料金を払い入城する、櫓門は1960(昭和35)年復元。
松本城:櫓門から入ると右手に休息所がありそこから城の東面を一望する、左から右へ月見櫓(奥上が辰巳附櫓)、大天守、乾小天守と続く。手前の広い芝生広場が1727(享保12)年に焼失の本丸御殿跡。天守と乾小天守は渡櫓で連結されている、また附櫓があることから「複合連結式」という形式だとか。
松本城:手前の乾小天守と大天守の間に渡櫓がありその下が天守への入り口(大手口)。
松本城:ここが大手口で天守への入り口だ、出口は月見櫓側で見学路は一方通行となっていた。
松本城:城内へ、結構長い列のようだ、見学路は一方通行なので皆下足をぶら下げていた、気長にゆっくりと歩こう。
松本城:ムム..暗い、天守3階で外観からはうかがい知れない階でこの階があるため、5層6階の天守となっているのだ。年月を経た柱の手斧目(ちょうなめ)が独特の味わいを醸し出していた。
松本城:鉄砲狭間、矢狭間、石落としや展示物を見ながら順路に従って天守内を歩く。
松本城:階を重ねる毎に次第に列が詰まってきた。
松本城:天守4階、御簾で仕切られているのが御座所で大事の時、城主の居場所となるところとか。
松本城:天守最上階天井にまつられている松本城の鎮守神「二十六夜神」。御神体は明治4年~昭和30年の間川井家に遷座されていたが、昭和の大修理終了後(昭和30年10月)川井家から天主最上階に遷座されたとか。
天主最上階(望楼)二十六夜神のまつられている井桁梁の下は多くの観光客でにぎわっていた。
松本城:城内を見学、月見櫓側から城外へ、本丸御殿跡を見つつ先ほどくぐった櫓門から出る。
松本城:内濠に沿って右回りに進む、南側から見て左から大天守、辰巳附櫓、朱塗り欄干の月見櫓、黒基調に白・朱のアクセントが重厚で端正な雰囲気を漂わせていた。
松本城:こちらは西面で大天守と渡櫓で連結された乾小天守、黒漆塗りの下見板が矢狭間・鉄砲狭間などの戦いの仕掛けを隠し重厚で端正な城の表情を際だたせている。
松本城:埋の橋(昭和の大修理の時昔の絵図をもとに復元)から見る埋の門と天守。ここで松本城公園をでて次の目的地「旧開智学校」へ向かう。
松本城:旧開智学校から再び松本城へ戻ってきた、見落としていた東側の復元(平成11年)「太鼓門枡形」を見る。
松本城:太鼓門をくぐり再び松本城南面を見る場所へ。