概要:つつじの見頃も終わりと思われる5月12日、つつじの名所として知られる東京青梅の「塩船観音寺(大悲山塩船観音寺)」を訪れた、境内が東西に張り出した尾根で囲まれた谷状地形にあり、あたかも船の中のような格好であることから、地名”塩船”をつけているとか。仁王門をくぐり参道を進み東京都の巨樹指定2本の「塩船観音の大杉」の間を進み石段をあがり藁葺きの本堂(観音堂)から少し歩くと、船の中のような形容がそのまま当てはまる塩船観音寺の全貌がつつじの大群落とともに眼前に広がった。

本堂、阿弥陀堂、仁王門は室町時代後期の築で重要文化財の指定を受けている。

アクセス:JR青梅線「川辺」駅北口で西東京バス系統「河11」または都バス梅77甲折返(外回り)で「塩船観音入り口」下車徒歩約10分
その他:「塩船観音寺」公式HP

塩船観音寺:入り口の茅葺き屋根の仁王門(室町時代建立、重文)、手前に深紅のさつき(花に疎い小生に確証はないが)。仁王門背後の大きな木が都天然記念物「塩船観音の大杉」だろうか、大杉は2本あり本堂(観音堂)登り口近くの参道に屹立していた。
塩船観音寺:仁王門から阿弥陀堂(室町時代建立、重文)への参道、阿弥陀堂から本堂(観音堂、室町時代建立、重文)へかけて樹林の参道が続く。
塩船観音寺:大杉の参道を上り詰めると平らな場所に出てそこから更に石段を登り茅葺き屋根の本堂へ至る。本堂へ行く前に視線の先にある薬師堂(桃山時代と推定、青梅市有形文化財)のぼけ封じ薬師如来に参拝。
塩船観音寺:本堂から道が二つに分かれ左の道を下ると、護摩堂(左)と本坊の広場へでる。つつじ巡りは広場からでもいいが、東(右)の尾根伝いの道を辿り船の穂先に立つ塩船平和観音立像へ行き塩船観音寺の全体を見渡すことにした。
塩船観音寺:本堂から右の道は東側の尾根伝いの遊歩道で右の稲荷社と左の鐘楼(招福の鐘)間の尾根筋に遊歩道が整備されていた。
塩船観音寺:緩やかな尾根伝いの遊歩道、つつじを見つつゆっくりと上る。

塩船観音寺:楕円形のすり鉢を半分に割ったような地形の斜面全体に群生するつつじは見事!護摩堂と西側斜面のつつじ群落を見渡す。
塩船観音寺:5月中旬でも未だ残っている遅咲きで見頃のつつじ。
塩船観音寺:東側斜面のつつじ群落、見下ろすと下方に石で縁取られた池が見える、撮影スポットらしい。
塩船観音寺:すり鉢の頂点、塩船観音寺全体を俯瞰する格好で大きな塩船平和観音像が立っていた。
塩船観音寺:観音像の裏側に「霞丘陵ハイキングコース」の指導標があった、東青梅駅から塩船観音を経て飯能駅へ至るハイキングコースがあるとか、トレッキングシューズにディバックのハイカーを見かけた。
塩船観音寺:すり鉢の頂点から塩船観音寺を俯瞰する、見事なつつじの群落だ。つつじの群落を縫うようにいくつかの遊歩道が整備されていた。
塩船観音寺:本堂から護摩堂への参道を観音像から俯瞰する。
塩船観音寺:受粉にいそしむ蜂のクローズアップ。
塩船観音寺:西側の遊歩道を護摩堂へ向けて下る。
塩船観音寺:護摩堂裏から観音像を仰ぎ見る、良い天気だ。
塩船観音寺:不動明王と護摩堂。
塩船観音寺:午前10時頃、観光客の数が多くなってきた。
塩船観音寺:午前10時半、境内を後にする、帰りはバスで川辺駅へ戻る。ちなみに入山料が必要なのは「つつじまつり」の時期のみとか。