概要:国宝彦根城天守閣内を一巡、その足で名勝指定「玄宮楽々園(げんきゅうらくらくえん)」へ立ち寄った。楽々園は、かつて彦根藩藩主の下屋敷で江戸時代には「槻御殿(けやきごてん)」と呼ばれていたとか。園内は西側の「楽々園(らくらくえん)」と東側の池泉回遊式庭園「玄宮園(げんきゅうえん)」で構成されていた。現存天守巡り旅の最終日、南西方向に見上げる彦根城天守閣を借景とした早春の大名庭園散策を堪能した。

アクセス:彦根城本丸から徒歩約10分(彦根城へはJR彦根駅から徒歩約20分)
その他:「玄宮楽々園」、「彦根城

彦根城:天守閣裏手の急坂を下り「玄宮楽々園」へ向かう。
彦根城:樹林の中の坂道を黒門へ向かって下る。
彦根城:黒門から彦根城北側の内堀に架かる橋を渡る、木の間からの陽光が淡い春霞に光の筋を描いていた。
彦根城:内堀沿いの桜並木は咲き始めだ、満開を脳裏にイメージする。
彦根城:ここから「玄宮楽々園」へ入場する。
玄宮楽々園:西口から入る、「鳳翔台(ほうしょうだい)」の築山と多彩な石組みが目にとまる。
玄宮楽々園:楽々園「地震の間(御茶座敷、左側)」と「雷の間(中央)」、往時藩主の下屋敷だった楽々園側は枯山水風。地震の間(左)御茶座敷として使用、地震の時に逃げ込む部屋としてつくられたとか。人工的で強固な石組み土台上に固定せずに置いた太材の床組と軽いこけら葺き屋根、少ない土壁の数寄屋造りという構成、現在の制震構造に通じるのだろうか、地震国日本を実感。
玄宮楽々園:楽々園の主要な建物、左から御書院、地震の間、雷の間、楽々の間と枯山水風庭園。
玄宮楽々園:庭園内東側の池泉回遊式庭園の「玄宮園(げんきゅうえん)」、近江八景を模して作庭されたとか、左手前が七間橋その奥に龍臥橋(りゅうがばし)、右に「臨池閣」、右回りで庭園回遊を開始。
玄宮楽々園:龍臥橋(左)と高橋(右)。
玄宮楽々園:臨池閣(右)と借景の彦根城天守。
玄宮楽々園:臨池閣と鳳翔台。
玄宮楽々園:借景の彦根城天守、午後3時半頃、半逆光で淡い感じの庭園風景。
玄宮楽々園:観月峯付近から高橋(奥左)と鳳翔台を見る。
玄宮楽々園:龍臥橋から見る臨池閣と七間橋、右側が武蔵野。
玄宮楽々園:龍臥橋より見る鶴鳴渚(かくめいなぎさ)。
玄宮楽々園:小高い築山に佇む鳳翔台、往時は藩主が来客をもてなすための客殿だったとか。現在は茶室として利用(9:00-16:00、一服500円)されている。
玄宮楽々園:東口から出て、彦根駅へ...