概要:備中松山城散策の帰りに岡山県指定町並保存地区の石火矢町ふるさと村「武家屋敷」を散策してみた。250m程の緩やかな坂道に残る土塀と白壁そして公開されている2軒の旧武家屋敷に往時の備中松山藩城下町の面影を求めて散策してみた。

アクセス:JR伯備線「備中高梁」駅から徒歩約25分で武家屋敷へ
その他:「石火矢町ふるさと村

石火矢町:備中松山藩政治の中心「御根小屋(山城の麓にある城主の館や武家屋敷地など、現備中高梁高校)」と内堀(小高下谷川)を挟んで南へ緩やかに下る坂道に残る白壁と土塀そして2軒の旧武家屋敷、この地区は岡山県指定町並保存地区となっていて屋敷地の景観が保存されている。備中松山城登山口から小高下谷川沿い下流へ約250mで武家屋敷の入口へ着く。
旧折井家:「旧折井家」長屋門の入口、180年前天保年間築で、200石程度の武士が住んでいた屋敷。屋敷の奥に「資料館」が併設されている。
旧折井家:長屋門を入ると前庭があり、玄関まで敷石が置かれている。入場券は武家屋敷2館共通券と武家屋敷に加えて商家資料館・郷土資料館の3館共通券(700円)の2種類がある、すでに午後4時近かったので3館全ては無理でしょうとの旧折井家受付のアドバイスで武家屋敷2館共通の一般券(400円)を購入した。
旧折井家:表玄関、式台が設えてある。
旧折井家:屋敷は長屋門と母屋で構成され、母屋は書院造りで奥に中庭が見える、往時の生活風景が再現された奥座敷。
旧折井家:母屋南端土間の天井、はめ込み写真は中庭にある別棟の「資料館」で、よろい・かぶと・資料などが展示されていた。
旧折井家:中庭。
 旧折井家:式台のある表玄関。
石火矢町:白壁、土塀が往時の雰囲気を醸している武家屋敷の通り。
旧埴原家:高梁市の重要文化財指定を受けている「旧埴原家(はいばら)」表門。江戸中期の築で120-150石取りの武士の屋敷だったとか。
旧埴原家:式台と玄関、玄関の間の奥に棚が設えてある。
旧埴原家:内玄関から入る、手前から「広敷」、「玄関座敷」、「座敷」で花頭窓が見える。
旧埴原家:座敷で付書院の花頭窓が印象的だった。
旧埴原家:違い棚に天袋、奥座敷から見る12畳の座敷。パンフレットによると、松山城下の武家屋敷としては寺院建築や数寄屋風の要素を取り入れた珍しい造りだとか。
石火矢町:旧埴原家を出て南へ歩き武家屋敷南端辺りから往時の「御根小屋」跡に建つ「高梁高校」方面を見る。
紺屋川美観地区:ここが「紺屋川」でかつての外堀、現在は「紺屋川美観地区」として整備されている。紺屋川沿いの桜並木がほぼ見頃だった。
紺屋川美観地区:紺屋川の桜並木。
紺屋川美観地区:正面奥の鳥居が「臥牛天神」。
郷土資料館:「高梁市立郷土資料館」、旧高梁尋常高等小学校本館で明治時代の洋風建築、高梁市の重要文化財。ここから約700m南へ歩き備中高梁駅へ。