概要:桜の時期、四国旅行へ、岡山駅でマリンライナー17号へ乗り換え瀬戸大橋線で香川県の高松へ着いたのが午前10半。その足で駅近くの「玉藻公園」を散策した後駅前の宿泊ホテルフロントにカメラ以外の手荷物を預けホテル内の港の見えるレストランでフェリーの入・出港を眺めながら昼食。高松琴平電鉄(こと電)に乗車、栗林公園駅で降り高松松平家歴代藩主の別邸だった大名庭園「栗林公園」を散策。フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」最高評価の三つ星に選定されている、四国では道後温泉本館と並んで2カ所のみとか。

アクセス:高松琴平電鉄琴平線「栗林公園」駅から徒歩約8分
その他:「栗林公園」

高松築港駅:「玉藻公園(史跡 高松城跡)」に隣接する琴電高松築港駅、ICカード(IruCa)が使えるしかしスイカは使えないので券売機できっぷを購入。
高松築港駅:自動改札機はあるしかし、購入したきっぷ、裏が白く磁気情報なしの懐かしいタイプなので改札でハサミを入れてもらいホームへ。高松築港(たかまつちっこう)駅、駅名に何か由来があるのだろうか。
紫雲山:琴平線「栗林公園」駅で下車、駅前の道路を西へ500m程歩くと紫雲山を借景にした特別名勝「栗林公園」東口へ着く。
栗林公園:東門入口からは想像しにくいが園内は南北約600m、東西約300m、面積約20万平米と広大な池泉回遊式大名庭園。四国で特別名勝の指定を受けている庭園はこの「栗林公園」のみ、どのような情景が展開されるのだろうかと期待しつつ庭園内へ。
栗林公園:東門から入ると南北に長い長方形の園内のほぼ中央には明治の建築「商工奨励館(しょうこうしょうれいかん)」がありその前が開放的な芝生の広場となっていた。この辺りを境に小堀遠州様式の南庭と明治時代様式の北庭に分けられるようだ、今回は小堀遠州様式の南庭を中心に春の名勝庭園を散策してみた。
栗林公園:旧日暮亭(きゅうひぐらしてい)、茶室で西湖(せいこ)の岸辺に建ち対岸に石壁(赤壁)と桶樋滝(おけどいのたき)を望む。一時期園外に払い下げられていたが1945年(昭和20年)再び園内に移築されたとか、元あった場所には、二代目の日暮亭が建っている。
栗林公園:石壁(赤壁)と桶樋滝(西湖の水をポンプで吸い上げて循環させている人工の滝)、かつては山(紫雲山)の中腹に設けられた”桶”に人力で汲み上げた水を貯め必要な時に流していたとか。
栗林公園:小普蛇(しょうふだ)と呼ばれる石組みのある築山。庭園南西端にある、石組みは室町時代の手法で造られているとか、またこの場所が庭園発祥の地と考えられているとか。ここから先南湖南岸の遊歩道を歩き吹上亭へ向かう。
栗林公園:掬月亭(きくげつてい)、数寄屋造りの大きな茶室で玄関がなく各所に置かれた沓脱石(くつぬぎいし)から出入りする開放的な茶室だ。紫雲山を背景に手前に南湖、見所の多い庭園内でもこのフレームは屈指のビューポイントではないだろうか。松の常緑主体の庭園と季節の移ろいを現す背景の紫雲山が織りなす景色をしばし味わう。
栗林公園:南湖と掬月亭、左上のひときわ立派な松が「根上り五葉松(ねあがりごようまつ)」と呼ばれ、徳川11代将軍家斉(いえなり)公から賜った盆栽を植えたものだとか。
栗林公園:飛来峰への入口付近で吹上と呼ばれるところ、庭園の水源となっている。かつては湧水だったが現在は二つの井戸から水を汲み上げているとか。売店もあり絶好の休憩所となっていた。
栗林公園:栗林公園随一の絶景ポイント「飛来峰」からの眺望。「偃月橋(えんげつきょう)」は庭園内で最も大きな橋。
栗林公園:今は春、右下の桜をアクセントにフレーミングしてみた。「一歩一景の美しさ」と讃えられる情景、納得!築庭に110年以上かけているという。
栗林公園:南湖の北側に隣接する北湖(ほっこ)を芙蓉峰(ふようほう)から見る、朱色の梅林橋と桜がアクセントとなり背景の紫雲山とともに開放的かつ雄大な雰囲気の景観を見せていた。庭園には1400本の松が植栽されていてその内約1000本が手入れ松だとか。
栗林公園:庭園内の桜は見頃だった。
栗林公園:時間調整と休憩を兼ねて東門近くの「讃岐民芸館」へ、4館で構成されているうちの「古民芸館」内のカフェで一服した。
栗林公園:カフェを出て再び南湖方面へ戻り飛来峰へ、見事な手入れ松越しに掬月亭を見る。
栗林公園:午後4時半頃の偃月橋、人もまばらで日がだいぶ傾いてきた。
栗林公園:飛来峰から見る南湖の情景。
栗林公園:飛来峰から見る南湖の情景。
栗林公園:桜とさざ波の南湖風景。