概要:30数年前会社の山仲間と北アルプス錦秋の涸沢を巡り北穂→涸沢岳→穂高山荘と天上の景色を堪能、翌日、10月10日秋の高山祭りで賑わう飛騨の小京都「飛騨高山」を訪れて以来。今回は気ままな一人旅、昔の記憶を頼りにのんびりと町中を散策してみることにした。金森長近によって築かれた城下町、町人地の一部が現在の高山市三町で、「商家町」として重要伝統的建造物郡保存地区に指定されている。30数年前訪れたときと変わっていない町の雰囲気の中懐かしさに浸りつつ散策を楽しんだ。

アクセス:JR高山本線「高山」駅から徒歩約15分で高山陣屋
その他:「高山市観光情報」、「伝建協

高山陣屋:昨夜の氷雨の痕跡が残る「高山陣屋」へ着いたのが午前9時過ぎ、肌寒く時折小雨のぱらつく天候。元は飛騨高山藩主金森氏の下屋敷だったが1692年飛騨が幕府の直轄領(天領)となり代官所として使用されたとか。
高山陣屋:玄関から御門を見る。
高山陣屋:玄関を入るとそこが青海波の「玄関の間」でその右に「御役所」そして「御用場」と部屋が続く、写真で見て奥の右側に「御白州」の一部が見える。
高山陣屋:ここが御白州。
高山陣屋:「御居間」と庭、右奥の茶室は藩主の下屋敷だった時の名残だろうか。全体的に江戸時代の状態に復元されているとか。
陣屋前朝市:陣屋を出たのが午前10時過ぎ、高山には「陣屋前朝市」と「宮川朝市」の2つの朝市があるが、こちらは陣屋前朝市。
中橋:朱塗りの中橋で宮川を渡り、上三之町へ。
中橋近く:中橋をわたるとこのようなベンガラ格子で軒の低い商家が建ち並ぶ、三町エリアに入る、写真で数人の人が見える辺り右側に「高山市政記念館」がある。
上三之町:尺〆(しゃくじめ)一本の長さ4.39メートルが町家の最高軒高と決められていたとか、緩い勾配の屋根に軒の低い商家が軒を連ねている。
上三之町:飛騨高山の郷土人形「さるぼぼ」、右奥の建物には造り酒屋の杉玉が見える。軒先の水路には心地よい音をたてながら水が流れていた。
上三之町:道を挟んで造り酒屋があり杉玉が2つ。少し日がさして暖かさを感じる、物静かな佇まいの上三之町。
上三之町:アートでアンティークな雰囲気、店はまだ開いていないようだ。
上三之町:この辺りが上三之町真ん中辺りだろうか。
上三之町:飛騨の匠の技をデモンストレーションしていた。
上三之町:飛騨の伝統工芸といえば「春慶塗」と「一刀彫り」だろうか、三川屋の中には飛騨の土産物が所狭しと並べられていた。建物の梁組も見物だ。木目を生かした春慶塗の椀それぞれにそれぞれの表情があり見ていて飽きない。
上三之町:町並みに共通のベンガラ塗り「飛騨民俗考古館」、元は金森家御殿医の屋敷だったとか。
上三之町:ユニークな門構えの「藤井美術民藝館」、この日は休館していた。
上三之町:「飛騨自慢 鬼ころし」蔵本「老田酒造店」に入る。思いの外奥が深い、蔵小路へ、 通り土間・中庭の表示がある。
上三之町:通り土間・中庭を挟んで主屋の背後にある土蔵、かつての収納庫もこのようなかたちで利用されている。
上三之町:洒落たレイアウトにライティングの老田酒造店。