概要:尾瀬沼-尾瀬ヶ原を結ぶ「段小屋坂」と呼ばれる道があり、燧ヶ岳と皿伏山の間を流れる沼尻川の右岸に沿って作られている。森林逍遙ともいうべき雰囲気のある個人的にかなり好みの道で山中1泊の尾瀬トレッキングでは毎回楽しみにしている道だ。夜行日帰りの場合健脚の方々を除けば”尾瀬沼”または”尾瀬ヶ原”のどちらかを巡るため、この道を歩くことはなく行き交うハイカーも比較的少ない、歩くにつれ沼尻川の瀬音が遠く近くブナ林の木漏れ日・葉音・鳥のさえずりなどの変化を楽しみつつ自然抱かれた静かな山道を逍遙してみた。

その他:公式HP「尾瀬保護財団」、環境省「尾瀬国立公園

白砂田代:沼尻休息所を出て”見晴・白砂峠”の指導標にしたがい木道を進むと程なく白砂田代に出る、その少し手前の水辺にアヤメが咲いていた。都会で目にするアヤメとは違い細身で花もやや小さくすっきりと清楚な雰囲気だった。
白砂田代:白砂田代の中央にある地糖をまたぐように木道が設置されていた。
白砂田代:木道沿いにちらほらとニッコウキスゲが咲いていた、夏空の下緑濃い白砂田代。
白砂田代:ワタスゲの群落が風にたなびいていた。
白砂峠:白砂田代の端からがれた石ころの急坂がはじまり上り詰め少し行くと白砂峠の標識があった。”尾瀬岳国有林”これが公式名称か、などと思いつつ先へ進む。
段小屋坂:白砂峠から見晴の間が「段小屋坂」で、尾瀬沼は尾瀬ヶ原より250m程標高が高いのでここから先は下り基調で見晴へ向かうことになる。
段小屋坂:モミジの上に小さなモミジの葉があった。
段小屋坂:秋、紅葉の時期は見事なことだろう。
段小屋坂:心地よい森林浴を兼ねて木漏れ日のブナの森を逍遙。
段小屋坂:結構な巨木のもあり、思わず立ち止まってしまう。
段小屋坂:尾瀬ヶ原、尾瀬沼と較べ木道の設置は少ない。
段小屋坂:ほぼ行き交う人に出会わない、明るい木漏れ日の中淡々と歩く。
段小屋坂:傾斜が緩くなり燧ヶ岳への分岐まで来れば見晴は近い、今来た段小屋坂を振り返る、尾瀬沼から6.5kmか、沼尻休息所を発ってから約2時間の行程だった。
段小屋坂:見晴までは森の中このような緩やかな坂道が続く。
段小屋坂:見晴へはストレートに行かず左手の、燧小屋へ通じる下田代キャンプ場への道へ入る。
下田代十字路(見晴):程なく燧小屋の正面へ、午後1時、何処かで昼食を摂り今宵の宿尾瀬小屋へチェックインすることにした。