概要:今回の山陰・山陽旅行では、城(城跡)巡りを一つのテーマにしていた。萩・津和野では城跡そしてここ水の都松江では全国で現存する12天守の1つ「松江城」を巡った。桜はまだ2分咲き程度、曇時々雨、城巡りとしてはあまり芳しくない天候ではあったがしっとりとした雰囲気の松江城周辺を傘片手に散策した。

アクセス:JR山陰本線「松江」駅北口前からバス「ぐるっと松江レイクライン」で約10分「松江城(大手前)」下車

松江城:津和野で「スーパーおき2号」に乗車、松江駅に着いたのが午前12半過ぎだった。駅近くで昼食を済ませ、駅前へ戻るといいタイミングでバスが来たのでこれに乗り「松江城」で降りる。大手門跡→三の門跡そしてここ二の門跡へと石段を上り継いできた。
松江城:一の門が場内への入り口受付になっていた。今年は開府400年祭で城巡りが盛んだとか、かくいう小生もその仲間だ。
松江城:受付を済ませ場内へ、これが千鳥城ともいわれる外観5層内部6階の「松江城」、慶長16年(1611)出雲の領主・堀尾吉晴により5年の歳月をかけて築城されたとか。昨日の津和野ではほぼ見頃の桜を堪能できたので期待していたがこちらではまだ2分咲き程度だった。小雨がぱらつく城内、花見客もほとんどいなかった。白壁が少なく黒く重厚な感じ、黒い雨覆板で覆われているためだ。しゃちほこは向かって左が雄右が雌、木造銅張という珍しいものとか。
松江城:中に入る、ここは地階で籠城用生活物資の貯蔵庫、円く見えるのは深さ24mの井戸。太い梁に太い柱、堅固な造り、むき出しの石垣も見えている。
松江城:城内ギャラリー、混雑もなくゆるりと見学。
松江城:松江の模型、「水の都松江」を実感。
松江城:天候それとも平日のため?城内は空いていた、あっさりと望楼式の天守閣まできてしまった。今宵の宿松江しんじ湖温泉は写真中央宍道湖畔あたりだ、天気もよくないし早めに散策を終えるか、などと少し寒い望楼天守で考えていた。
松江城:桐の階段!階段の引き上げ下げ、防火防腐のためだとか、他の城では見られないようだ。太い柱は周囲が寄木で芯は松、金属の輪で束ねられた強靱な構造。
松江城:城内から出て、城壁の東に沿って松江城山公園内を進み、小泉八雲記念館へ向かう。
松江城:ここは北の丸辺りで記念館への道標にしたがい小雨の中を歩く。
松江城:内堀に架かる稲荷橋付近の桜、見頃まであと数日か。
塩見縄手:稲荷橋・新橋と2つの橋を渡り、「小泉八雲記念館」、「小泉八雲旧居」などのみどころが並ぶ伝統美観地区の塩見縄手へ。
塩見縄手:松江といえば「小泉八雲」が有名だ、ともかくも傘をたたんで中へ、直筆原稿、机・椅子などが展示されており松江・出雲の風土をこよなく愛した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ.ハーン)の業績・足跡などを見ることができる。現在の記念館は周囲の景観(伝統美観保存地区)に合わせ昭和59年に改築された木造平屋の和風建築となっているが、昭和8年開館当初はドイツのワイマールにある「ゲーテ記念館」を模した建物だったとか。ちなみに八雲の出生地はギリシャのレフカダ島、父がアイルランド人で母がギリシャ人。
塩見縄手:武家屋敷の町並みが保存されている。
塩見縄手:武家屋敷内。
塩見縄手:左内堀、美しい松並木の塩見縄手、道路を隔てて右手前が「武家屋敷」入り口。
松江城:ここで堀を時計回りにほぼ半周したことになる、北惣門橋を渡れば堀の内側。
松江城:島根県庁側から松江城を見る、手前左から「南櫓」、「中櫓」右奥に一部見えるのが「太鼓櫓」。雨風も少し強くなってきた、松江駅コインロッカーから荷物をだし今宵の宿へ。