概要:春の訪れを告げる花”梅”を見に日本三名園の一つ水戸「偕楽園」を訪れた。JR常磐線「水戸」駅の一つ手前(上野寄り)に「偕楽園」駅があることをご存じだろうか、実はこの臨時駅、偕楽園梅まつり開催時に限り”下り列車”の一部が停車するのだ。今回その臨時駅に停車する列車に乗り合わせ「偕楽園」駅で下車、観梅で偕楽園を訪れるのは2006年以来だ、2011年3月11日の東日本大震災の激震で偕楽園も被害を受け復旧のため閉園となっていた、全面復旧は震災発生から約11ヶ月後で翌年の梅まつりには間に合ったようだ。大震災から3年、何もなかったかのように園内は華やいでいた。

アクセス:JR常磐線「水戸」駅北口バス4番乗り場から茨城交通路線バス
その他:「偕楽園」茨城県営都市公園オフィシャルサイト

偕楽園:偕楽園臨時駅で下車、線路と平行に進み櫟門(くぬぎもん)方面へ行く人と別れ右の「常磐神社」参道から入る。参道の両脇に立ち並ぶ露店を抜け義公(第2代藩主徳川光圀公)・烈公(第9代藩主徳川斉昭公)を祀る御社殿前で拝礼、来た道を少し戻り偕楽園「東門」へ。
偕楽園:東門前から偕楽園外周を左回りで歩き、「御成門」から園内へ入り梅林の中を逍遥しつつ「好文亭表門」へ。
偕楽園:偕楽園の正門「好文亭表門」、松材が使われその色から「黒門」ともいわれるとか。
偕楽園:好文亭表門を入ると簡素な「一の木戸門」が佇んでいる。
偕楽園:この一の木戸門から竹林を左に見つつ「吐玉泉」をへて好文亭へ向かう。
偕楽園:竹林は徳川斉昭(水戸藩9代藩主で偕楽園を造園)が弓の材料用として京都男山の孟宗竹を移植したものだとか。
偕楽園:竹林が途切れるあたりで杉の巨木帯になるとこの湧き水の「吐玉泉(とぎょくせん)」へ、ちなみに白色の泉石は大理石で現在のものは4代目で昭和62(1987)年に更新したものとか。この周りには巨木が林立・深閑としていてこの白色の泉石が殊更に目を引く存在。
偕楽園:深閑とした吐玉泉を後に「南門」への道を歩き明るく開けた日本庭園へ。
偕楽園:観梅に絶好の好天に恵まれる。
偕楽園:日本庭園の斜面を登り「中門」を経て好文亭入口(料金所)へ、長蛇の列に並び順番を待つ。
偕楽園:こちらは奥御殿で平屋造り、屋根付き廊下で好文亭とつながっている。
偕楽園:好文亭3階から東門へ広がる見晴広場の展望。
偕楽園:好文亭を一巡、「芝前門(しばさきもん)」から園内中心部へ。
偕楽園:白梅のクローズアップ。
偕楽園:好文亭は2層3階。
偕楽園:展望広場から見る好文亭(左)と奥御殿(右)。
偕楽園:野点茶会、なかなかの人気だ。
偕楽園:見晴広場、芝生でくつろぐ来園者、”偕楽園”の名にふさわしい情景だ。
偕楽園:千波湖(せんばこ)から対岸の好文亭を見る。
弘道館:千波湖から水戸駅まで歩き更に弘道館まで来てしまった、外観は修復がほとんど完了しているように見えたが、館内への立ち入りはできなかった。売店で納豆鉢を購入、水戸城址は次の機会にしてここから水戸駅へ。