概要:三千院裏手の来迎院をへて大尾山登山口から山道を歩くこと約20分程で良忍上人(1072~1132)の声明(しょうみょう)修行の場として知られる「音無の滝」迄行き、その後建礼門院ゆかりの「寂光院」へ。

アクセス:JR京都駅前から京都バス17系統に乗車約1時間「大原」で下車
その他:「来迎院」ウィキペディア、「寂光院」公式HP、

三千院:朱雀門、かつて往生極楽院が本堂だった頃の正門で江戸時代の再建。
三千院:三千院の南側石垣に沿って音無の滝へ向かう。
来迎院:来迎院本坊参道口、左の木柱に「比叡山延暦寺坂本登山口」と書かれている、来迎院は音無の滝の帰りに立ち寄る事にして奥へ進む。
大尾山登山道:来迎院から先は舗装が途切れ、深閑とした杉林の中の道となる、ここから少し先に「大尾山登山口」の木柱が現れ、道も狭くなり山道となる。
音無の滝:人気のない深閑とした山道を来迎院から15分程歩き「音無の滝」へたどり着く。水量はさほど多くなく岩肌を縫うように流れ”サラサラ”と表現したらいいのだろうか心地よい響きの水音だった。
音無の滝 :滝壺近くに下りて仰ぎ見る。落葉が敷きつめられ晩秋の物静かな雰囲気の中サラサラとした水音と冷気が心地よい。
来迎院:音無の滝から来た道を戻り先ほど通過した来迎院山門へ。
来迎院:鐘楼と本堂、山門側が呂川、本堂裏手北側が律川つまり境内が二つの川に挟まれている。このとき参拝客は小生を含めて2人だけだった。三千院側の賑わいと対照的だ。
来迎院 :参拝順路は本堂を取り囲む格好になっていた。
大原:来迎院から大原バス停まで戻り、標識を頼りに寂光院へ向かう。
大原:長閑な大原の里を行く、振り向けば背後の大きな柿の木が晩秋の山里の風情を感じさせていた。
大原:要所に標識があるので迷うことはない。バス停からゆっくり歩いて20分程で寂光院だ。
寂光院:途中「建礼門院大原西陵」への石畳と石段坂道を右に見て少し進むと「寂光院」入口だ。さて、ここからが「建礼門院」ゆかりの寺域だ。
寂光院:門から本堂へ至る石段の参道、紅葉の並木がほどよい間隔で参道に配置されている、思わずカメラを向けたくなる情景だ。
寂光院:本堂前の山門、見上げる紅葉が眩しい。
寂光院:かつての本堂は平成12年(2000)の火災で焼失、現在の本堂は平成17年の再建。初めて訪れたのが2007年12月初旬だったので残念ながら私は焼失前の本堂を見ていない。宝物殿に焼失当時の記録写真が展示されている。
寂光院:四方正面の池、浅く平らな池の底へ落ちた紅葉を取り巻くように優雅に遊泳する紅白の鯉を眺める。本堂、書院などどこから見ても正面となるようにデザインされているとか。
寂光院:諸行無常の鐘と書かれた鐘楼、「諸行無常の鐘」と称される梵鐘が掛けられている。どのような響きなのだろうか、無断打鐘厳禁と書かれているので滅多にその響きを拝聴することが出来ないのだろう。左に千年姫小松、平成12年の本堂火災の時被災し倒壊のおそれがあるため伐採、ご神木として祀られているとか、もとは樹高15m樹齢数百年の五葉松。
寂光院:紅葉と蹲い。
大原:帰路は往路の対岸の道を歩く午後3時半秋の日はつるべ落としだ、明日は晩秋の京都散策最終日そそくさと大原バス停へ向かう。