概要:弘前駅から五能線で五所川原まで行きそこで津軽鉄道へ乗り換える、何と驚いたことに社内”ガイド”付で20分程の短い乗車時間だったが楽しめた、「金木」駅で下車。津軽半島の金木といえば何と言っても太宰治の生家「斜陽館」ではないだろうか。田舎の町に忽然と現れ付近とあまりにも不釣り合いな斜陽館に驚く。

アクセス:津軽鉄道「金木」駅から徒歩約10分で斜陽館
その他:「太宰治記念館(斜陽館)」、「津軽鉄道

金木:金木駅で津軽鉄道2両編成の列車から下りる。
金木:金木駅、時計の針が午後2時40分を指していた。弘前駅への戻り時間を考えると2-3時間の散策かなと思いつつ歩き始める。
金木:さほど広いとも思えない金木の町、町中にはこのような素朴な案内標が随所にあり迷うことはなさそうだ、この道がメロス坂通りらしい。
金木:案内板を頼りに斜陽館へ行く途中、入らなかったが「島津家新座敷」というのがあった、斜陽館のパンフレットによれば、もともと島津家の離れとして建てられた和洋折衷の建物で現在地へ引き屋移転され幾たびかの変遷を経て平成18年秋から「太宰治の暮らした疎開の家」として一般公開されているとか。
金木:この道で間違いないようだ。
斜陽館:メロス坂通りを歩くとやがて「斜陽館通り」と呼ばれるこの広い車道にでて右へ少し行くと、赤煉瓦塀に囲まれた何とも驚きの重厚な入母屋造りの大豪邸「斜陽館」が忽然と目の前に現れた。平成16年(2004)国の重要文化財に指定される。
斜陽館:見上げると千鳥破風の玄関と国指定重要文化財(平成16年)太宰治記念館 斜陽館と書かれた額が視界に入ってきた。細部まで凝りに凝った造りだ!太宰治が生まれる2年前の明治40年(1907)築というから驚きだ。太宰ファン(かくいう小生は太宰の本を一冊も持っていないし「人間失格」すら読んでいない太宰音痴)ならば一度は訪れるべき聖地かも知れない。
斜陽館:玄関から中へ入って又驚く、広い土間の通りが玄関から台所のある奥まで一直線に続いているではないか、1階11室、2階8室で湿気に強いヒバ材を使っているとか。何処を見ても手抜き無しだ。
斜陽館:廊下とは思えぬ美しい木目。
斜陽館:1階から2階への階段この部分だけをみると洋風。
斜陽館:2階廊下の天井は白漆喰のように見える、洋風と和風が混在している。人気があるのだろう、複数の団体客で混雑していた。
斜陽館:2階で一番広い部屋にして唯一の洋間。
斜陽館:2階から板の間と台所を俯瞰、吹き抜けになっていて明るく開放的な場所。
斜陽館:和室の襖絵(作者:真野暁亭
斜陽館:吹き抜けで外光を取り入れた開放的な板の間と台所、梁組・小屋組を見ることが出来る、豪農の家に見られるような太い自然木の曲線を取り入れたものではなく繊細な造りに見える。
斜陽館:玄関受付、斜陽館・津軽三味線会館共通券を求めたが、”この時間だと津軽三味線の実演には間に合わないでしょう”と言われたが会館内を一瞥したかったので結局共通券にした。
金木:斜陽館→津軽三味線会館(実演には間に合わなかった)から太宰治ゆかりの「明治高等小学校跡」まできた。
金木:金木駅の隣無人の「芦野公園」駅近くまで歩いたが、もしかしたら有人の金木駅なら弘前までの通し乗車券とリゾート白神の指定券が買えるのではと考え、金木駅まで戻ることにした。
金木:金木駅へ戻ったのが午後5時頃、残念ながら金木駅では津軽鉄道の乗車券しか買えず、五所川原駅で弘前までの乗車券とリゾート白神の指定券(明日乗車)を購入。