概要:「乾徳山 恵林寺」は臨済宗妙心寺派の寺院で甲斐武田氏の菩提寺。甲斐といえば誰しも武田信玄が思い浮かぶのでは。境内は正に春爛漫の桜風景が展開していた。何度か行った西沢渓谷へのバスがこの恵林寺前を通るので一度はと思いつつ、今回が初めての拝観と成った。

アクセス:JR中央本線「塩山」駅南口から路線バス「西沢渓谷」行で恵林寺前下車
その他:「恵林寺」公式HP

恵林寺:黒門(総門)付近の桜が見頃で見事だった。参道は先に見える赤門(四脚門)から開山堂まで一直線。
恵林寺:黒門から参道へ一歩入ると杉並木となり静謐な雰囲気になる。正面の赤門(四脚門)は織田信長による焼き討ちで消失後、徳川家康による再建で国の重要文化財指定を受けている。赤門を境に境内が一段高くなっている。黒門-赤門の参道は160m程。
恵林寺:赤門(四脚門)と三門の間の池、桜が散り始めてから2-3日経つのだろうか水面の散り桜が何とも幻想的だった。
恵林寺:池の周り一面も散り桜で彩られていた。
恵林寺:赤門と三門の間が池を中心とした庭園で、参道の石橋で池の中央を渡る。
恵林寺:信長の焼き討ち後再建された三門の扁額に書かれた「心頭滅却すれば火もまた涼し」は特に有名(出所は諸説あるらしい)。三門を通して正面に「開山堂」とその背後に「方丈(本堂)」を見る。
恵林寺:通用門をくぐり拝観受付のある庫裡へ。庫裡と方丈の間が禅堂の玄関。
恵林寺:「風林火山」の衝立、武田信玄公の菩提寺。左奥の境内図を確認、拝観順路と書かれた下に「写真撮影可」と書かれていた、おおらかな禅宗寺院の配慮に感謝しつつ順路に従い拝観開始。
恵林寺:禅堂の(玄関)入口から先ほど入った通用門側を見る。
恵林寺:方丈(禅定閣)内部。
恵林寺:方丈、今来た足跡を振り返る、庫裡-禅堂-方丈は渡り廊下で続いている。
恵林寺:方丈前廊下を進みその先の太鼓橋を渡れば「うぐいす張り」の通路となる。
恵林寺:太鼓橋を渡り「うぐいす廊下」へ
恵林寺:歩くと木と木の接合面が音を立てるうぐいす張りの「うぐいす廊下」。
恵林寺:境内の奥まった所、杉木立の静かな場所に信玄公の墓所がある。
恵林寺:武田不動尊周辺は杉木立に囲まれた静謐な雰囲気で別の空気・時間が流れているかのようだった。
恵林寺:方丈の裏側、境内拝観のハイライト夢窓国師作庭の国指定名勝、地泉回遊式の「恵林寺庭園」。ちなみに京都の西芳寺(苔寺)、天竜寺の庭園も夢窓国師の作庭。
恵林寺:方丈側面をみつつ参拝入口の庫裡へ戻る。