概要:2011年12月9日、紅葉の時期も過ぎた頃晩秋の冷気を感じつつ静寂の奈良を散策した。お気に入りのディパック(Loweproバーサパック200AW)にパナソニックGX1とコンパクト・軽量な交換レンズ3本と2日分の衣類を詰め込み早朝東京を発ち近鉄奈良駅に降り立ったのが午前10時半だった。1日目は奈良公園を中心に散策、曇り時々氷雨そして時折雲間から光が差すといった気まぐれな天気だった。

アクセス:近鉄「近鉄奈良」駅から徒歩約7分で興福寺
その他:「興福寺」公式HP「東大寺」公式HP

興福寺:左の覆いに「中金堂平成再建工事 平成30年落慶予定」と書かれていた。天平様式で再建されるとか、興福寺伽藍の中心となる「中金堂」の落慶が待ち遠しい。
東大寺:興福寺から歩いて15分程で国宝の「東大寺南大門」へ、参道沿いに連なる土産物店の多くはシーズンオフのためか店を開けていなかった。この辺りで昼食をと考えていたが当てが外れ一度来た道を戻り開いているレストランで昼食をとることにした。
東大寺:昼食を終えてここ国宝の「南大門」までくると突然辺りが明るくなってきた、何とも気まぐれな空模様だ。仏師運慶・快慶一門の作とされる巨大な2体の金剛力士像を一瞥して大仏殿へ向かう。
東大寺:東大寺伽藍の中心大仏殿、せっかくだから本尊奈良の大仏様「盧舎那仏座像(るしゃなぶつ)」の御尊顔を拝することにした。
東大寺:大仏殿へはこちらが入り口で東側が出口の一方通行となっている。前方上に見えるのが山焼きで知られる若草山、以前訪れたときにはゲートが閉まっていて登れなかった、ゲートが開いていたら若草山の上から東大寺を見てみることにした。
 東大寺:大仏殿正面、春桜の頃の混雑ぶりが嘘のように静かだった。
東大寺:いつ見ても巨大だ!江戸時代の再建でこれでも創建時の2/3の大きさだとか、明治・昭和の大修理を経て現在に至っている。
奈良大仏:大仏様の御尊顔を拝する、写真撮影は可能(三脚不可)なのでカメラにおさめてみた。
東大寺:大仏殿から中門方向。
手向山神社: 大仏殿を出て東へ進み手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)杉木立の参道を歩く。
手向山神社:誰一人いない鬱蒼とした杉木立の参道を散り落ち葉を踏みながらゆっくり歩く、木立がとぎれ周囲が明るくなり頭を上げる、石段の上に手向山八幡宮の屋根が間近に見えた。
三月堂:校倉造りの宝庫、東大寺から移築されたものだとか。天平様式建築の貴重な文化遺産。左手が東大寺境内最古の建築物で国宝の法華堂(三月堂)の礼堂は鎌倉時代、はめ込み写真の寄せ棟造の正堂は奈良時代の築、別の時代の建築様式が違和感なく融合している。
二月堂:あまりにも有名な「お水取り」はこの舞台造りの二月堂(国宝)で行われる、奈良を代表する早春の風物詩、毎年3月1-14日に行われるという。一度は見てみたいと思いつつ家のテレビの前で温々として眺めるだけである。
二月堂:舞台へ上がると大仏殿と奈良市街が目に飛び込んできた。
二月堂:舞台中央からの展望大仏殿と奈良市街、向こうに連なる山は生駒山?。このような空模様だった。
二月堂:静かな二月堂。
二月堂:1667年修二会(お水取り)の時失火で消失その後1669年に再建されたとか。
二月堂:屋根付き石段の回廊から舞台を見る、山腹にしっかりと建てられている。
二月堂:屋根付き回廊を出てこの道を下ると大仏殿の裏側に行ける、春日大社へ行くため、左の三月堂方向の道を選ぶ。降ったり止んだりの雨で路面が濡れていた。
四月堂:二月堂前にひっそりと建つ「四月堂(重文)」三昧堂とも呼ばれるとか。