概要:3.11「東日本大震災」から早くも1ヶ月が経過しようとしていた、自粛でもなく自重でもない何か鬱陶しく気だるい物の怪が心の中を支配しているようで外へ出る気分になれないでいた。そんな中憂き世では、永田町の「井戸端会議」に福島第一原発の「放射能垂れ流し」でワイドショーネタの氾濫だ。柄にもなく多少の憤りも手伝い「上野のお山」と「浅草」を散策してみることにした。上野では3つの「国立・・」を巡った。

アクセス:JR上野駅公園口
その他:「東京国立博物館」、「国立科学博物館」、「国立西洋美術館

東京国立博物館:朝9時半頃、快晴の空の下昨年より1週間ほど遅れで見頃となった桜並木の奥に「東京国立博物館」。例年と異なり花見で恒例の馬鹿騒ぎも見られずまた人出も少ない、これがいわゆる自粛ムードなのだろうか。噴水と池の広場はリニューアル工事中だった。
上野東照宮:上野東照宮参道、例年と変わらず屋台が建ち並ぶが、人出は少ない。
上野東照宮:屋台の間から見る五重塔、例年なら人混みで身動きが制限されるが今年はそんなことはなかった。
上野動物園:上野で唯一明るい話題が平和の使者的な「パンダ」の公開だろうか、入場制限がされない程度に列が続いていた。
東京国立博物館:館内のレストランで昼食のため入ってみた、折しも博物館でお花見の期間中で「庭園解放」だった、レストランが開く11時まで庭園の桜鑑賞をすることに。
東京国立博物館:ピンク色がひときわ鮮やかな「ショウフクジザクラ」が見頃だった。
東京国立博物館:本館(左側)は大正12年(1923)9月1日の関東大震災でダメージを受けその後再建されたいわゆる復興本館(昭和13年開館で帝冠様式)だ。旧本館はかのコンドルの設計として知られる。本館で印象に残る特別展、最近では興福寺の「阿修羅」そしてかなり前の「モナ・リザ」展だろうか。
東京国立博物館:本来は前日から開催予定だった「写楽」展、東日本大震災のため1月程遅れの5月1日からの開催となっていた。余震も多い時期当然の措置なのだろう。
東京国立博物館:記念撮影、右後ろの垂れ桜はまだつぼみだった。
東京国立博物館:休館の「法隆寺宝物館」前で撮影「表慶館」古代ギリシャ・ローマ様式を取り入れた建物だとか。建物を観るだけでも楽しい東博、それぞれに個性的で見飽きない。今年は右奥にあの高さ634m東京新名所「東京スカイツリー」の景観が加わった、地図で調べるとここから直線距離で約3.3Km。
国立科学博物館:東博から道路を隔てて直ぐのところに「国立科学博物館」がある、「日本館」の横にある大きなシロナガスクジラのオブジェ、実物大なのだろうかすごい迫力だ。
国立科学博物館:こちらが「日本館」正午頃、依然として閑散とした人出だった。
国立科学博物館:屋外展示の「D51]、特別展開催時はこちらが入り口になる、奥に見えるのが「地球館」。
国立西洋美術館:科学博物館から人の流れに乗って道なりに100m程で松方コレクションでも知られる「国立西洋美術館」へ、このときは「光と、闇と、レンブラント」展が開催されていた。入館せずに屋外前庭展示のロダンなどの彫刻巡りで済ませた。
国立西洋美術館:ロダンの「考える人」、この日は悲しみと憂いの表情に見えた。
国立西洋美術館:ロダン「カレーの市民」、前庭のほぼ中央にあり周囲360度どの方向からも観ることができる。1998年国立西洋美術館は全面的な免震改修工事によって建物が大地からアイソレートされ美術作品などが保護されているという。
国立西洋美術館:ブールデル「弓を引くヘラクレス」、ロダンの内証的かつリアルな彫刻とはまた異なる一瞬の緊張感を感じた。
国立西洋美術館:ロダン「地獄の門」門上方に考える人が配されている。この作品も含め彫刻は免震台に設置されている。
国立西洋美術館:ロダン「アダム」、ル・コルビジェ設計の本館を入れこのアングルで人類最初の男を撮ってみた。この後不忍池を巡り浅草へ。