概要:初めて高山を訪れたときで最も印象に残ったのが「日下部民藝館」の豪快な梁組だった。上二之町から北へ400m程歩き江名子川に架かる布引橋を渡ればそこに飛騨の匠の技術を尽くした風格のある町家造り「日下部家住宅」がある、かつての両替商の邸宅は見応えがあった。

アクセス:JR高山本線「高山」駅から徒歩約25分(1.4キロ)で日下部民藝館、高山屋台会館へはそこから更に徒歩約7分
その他:「日下部民藝館」、「高山祭屋台会館」、「桜山日光館

日下部民藝館:江名子川に架かる布引橋を渡ると左が「日下部民藝館」
日下部民藝館:江名子川と「日下部民藝館」、今回は入らなかったがその奥に「吉島邸」。朝から不安定な空模様が続いている。
日下部民藝館:重厚な佇まいの「日下部民藝館」、現在の建物は明治8年焼失したあと明治12年に再建したものとか。天領時代、御用商人として栄えた商家、往時の高山町人文化の豊かさが偲ばれる。
日下部民藝館:奥で鉤の手に曲がる入り口の路地から入る。
日下部民藝館:路地を進むと景色が一変し、低い軒の2階建ての内部とは思えぬ開放的で豪快な梁組の内部が目に飛び込んできた。国の重要文化財に指定されている。
日下部民藝館:公開されている2階へ上がってみた。
日下部民藝館:江戸時代の高山の建築様式をそのまま残しているとか、見あげれば豪快な梁組と束柱の吹き抜けに圧倒される、大胆な意匠と飛騨の匠の技にしばし見入ってしまった。
日下部民藝館:先ほどの路地を更に奥へ進むと土間になり2階建ての蔵があり、こちらも公開されていた。上三之町で見てきた商家同様くすんだベンガラ色が重厚な雰囲気を醸し出している。
日下部民藝館:蔵の2階部分、展示品は飛騨の古陶磁器類だとか。
日下部民藝館:蔵の2階部分、展示品は飛騨の古陶磁器類だとか。
日下部民藝館:未公開の文庫蔵と主屋の間にある庭。
高山祭屋台会館:日下部民藝館をでて春慶塗や一刀彫りなど飛騨高山の伝統工芸の工房が建ち並ぶ匠通りを歩き「高山祭屋台会館」へ着く頃には小雨交じりのあいにくの空模様となっていた。
高山祭屋台会館:秋の高山祭”八幡祭”でお目見えする屋台の内4台ずつ交代で展示されているとか。動く陽明門とも呼ばれるとか、納得の絢爛豪華さにしばし見とれた。現在高山祭屋台は23台あるそうだ。京都祇園祭、秩父夜祭と並び高山祭は日本三大美祭といわれている。
高山祭屋台会館:屋台展示の回りには通路があり様々な角度で屋台を観賞できる仕組みだ、更に通路の壁にも屋台に関する展示が行われている。
桜山八幡宮:屋台会館を出ると雨はすでに止んでいた。
高山祭屋台会館:何とも気まぐれな天気だ!振り返ると屋台会館の上に青空が広がっていた。
桜山日光館:飛騨高山は、かの名工「左甚五郎」の出生地と伝わるそうだ、「桜山日光館」には大正時代、33人の飛騨の匠により15年の歳月をかけて制作された1/10縮尺で極めて精巧な日光東照宮の「陽明門」などが再現されている。
桜山日光館:陽明門を間近で見るとその精巧さに驚くばかりだ、彫刻類も含め細部に至るまで正確に作られている。
桜山日光館:幻想的で豪華絢爛なミニチュア日光東照宮にしばし時を忘れて見入ってしまった。
桜山日光館:これらのミニチュア東照宮は戦後長期にわたりアメリカ全土を巡回公開された後、日本へ里帰りしたとか。