概要:世界遺産「平等院」、宇治市の史籍紹介案内によれば、1052年(永承7年)、藤原頼道が父道長より受け継いだ別荘を改めて、寺院にしたとのこと、平等院の中心をなす鳳凰堂(阿弥陀堂)が建立されたのがその翌年で、当代一の仏師定朝(じょうちょう)作の阿弥陀如来像(国宝)が安置されている。その後頼道の子孫により五大堂、経堂などの堂舎が整備されたが、1336年(建武3年)の足利尊氏と楠木正成合戦によりほとんどが類焼し、現在では阿弥陀堂・観音堂・鐘楼だけが残っている。といったことが書かれていた。何はともあれ浄土庭園の散策が楽しみだ。
JR宇治駅で駅で「散策ecoマップ」をゲット、地図を見て今日の散策コースを決める。平等院→興聖寺→宇治神社→宇治市源氏物語ミュージアム→三室戸寺の順で巡ることにした。

アクセス:JR奈良線「宇治」駅から徒歩約15分
その他:「平等院」公式HP

紫式部像:JR宇治駅から500mほどで宇治川にかかる宇治橋(うじはし)のたもとに着く、像は源氏物語の作者紫式部。源氏物語、オッサンには疎いが当地は宇治十帖(うじじゅうじょう)の舞台。快晴、爽やかな川風が心地よい。
平等院表参道:平等院表参道は宇治橋のたもとからはじまる、宇治といえば宇治茶、お茶のかおりにちなんで「かおり風景100選」に認定されている。
平等院表参道:参道沿いにはお茶を商う店が軒を連ねていた。
平等院:宇治橋のたもとからはじまる平等院表参道、300m程で表門に行き着く。紅葉も見頃だ。
平等院:池の西より中島に建てられた左右対称の「鳳凰堂(国宝)」、前面に池(阿字池)が広がりなだらかな州浜で境界が区切られている、通常の地泉回遊式日本庭園とは異なり開放的でゆったりとした印象を受けた。
平等院:鳳凰堂を正面から見る。まさに鳳凰が羽根を広げたイメージだ。
平等院:鳳凰堂内拝観待ちの列、20分ごとに50名ずつ鳳凰堂内へ入れる(別料金)。
平等院:鳳凰堂内ではガイドによる説明があり、本尊の阿弥陀如来像を間近で見ることができた。
平等院:池を中心に右回りにゆっくりと散策する。
平等院:浄土庭園観賞にふさわしい好天気に恵まれる。
平等院:回遊路を歩き鳳凰堂の南端辺りまでくると宝物類の展示・保存を目的に2001年3月開館の「鳳翔館」入り口へ導かれる。 景観保護のため、主要部分は地下に作られている、映像展示室、企画展示室などがあった。順路を経て鐘楼のある地上階へ。
平等院:類焼を免れた鐘楼。
平等院:南門、右が鳳翔館の地上部分。
平等院:鐘楼。
平等院:上品な雰囲気が漂う境内の紅葉。