概要:吉野梅郷「梅まつり」開催3月1日(土)~30日(日)、今年は特別で、梅まつり終了後の4月1日に梅の公園全ての梅の木が”ウメ輪紋ウイルス”駆除のため伐採されることとなってしまった。

今回訪れた吉野梅郷では梅の公園以外の地域の梅は殆ど伐採が終了していた。園内のボランティアの方の話では、たとえ伐採しても根(地中)のウイルスが絶滅するまでに3年ほどかかるとか。園内のそこかしこで梅の木の伐採を惜しむ声が聞かれた、一番の被害者は地元の梅の関係者の方々だろう。

ともあれ、今年の梅まつりを逃すと当分の間吉野梅郷の観梅は不可なので記録写真を撮りがてら吉野梅郷を訪れた。

アクセス:JR青梅線「日向和田」駅から徒歩約25分で梅の公園(このアルバムは逆コース)
その他:「吉野梅郷花まつり

吉野梅郷:吉川英治記念館を出て青梅街道を南へ5分程歩き二股の道になったら街道から離れる右側の道を100m程進むと「即清寺」参道の石段とその上に二天門形式の山門が見える。「愛宕山 即清寺」、真言宗豊山派のお寺、明治31年の火災で建物が全て焼失、現在の伽藍はその後再建されたものとか。境内の裏山には「新四国八十八ヶ所巡り」の巡礼道があり、ハイキングを兼ねて歩くのも良いのでは。
吉野梅郷:即清寺から100m程梅の公園方向へ歩くと道が再び青梅街道と合流・街道を横断(信号が無いので充分注意)約100m程で「大聖院」へ。以前訪れたときには、門内・門柱の左右に紅梅と白梅があったがすでに伐採されてなんだか寂しい雰囲気になってしまっていた。裏手には銘木「親木の梅」があったが伐採・整地されていた。
吉野梅郷:「岩割りの梅」、入口の案内板には元岩割りの梅と書かれていた。このような寂しい姿になっていた、左に伐採前の写真があった。
吉野梅郷:途中の「中道梅園」にいたっては、何もなくここに梅園があったという痕跡すらなかった。梅花園の奥に梅郷でも有名な銘木「鎌倉の梅」があったがこのような状況で立て看板と写真が寂しげに佇んでいた。
吉野梅郷:途中ミツマタを見つつ観梅通りを「鎌倉の梅」→「青梅きもの博物館」→「天澤院」と巡る。この天澤院入口に”絶景ポイントへ”と書かれた看板がある、今回は惜別の梅の公園、上って全景を見てやろうじゃないか!と滅多になく意気込んで先へ・上へ進む。
吉野梅郷:天澤院裏山の展望所といってもきつい傾斜地で少し危ないが少し頑張る。絶景ポイントとおぼしきポジションで撮影、前回に比べ心なしか梅木が少ないような気もした。
吉野梅郷:鎌倉街道沿いの梅の公園東口から入場。遊歩道と枝垂れ梅。
吉野梅郷:ともかく、園内の遊歩道を気の向くままに逍遥することにした。園内は山の山麓の谷(ほぼ南北方向)とそれを挟む尾根(Uの字のように)で構成されている。午後3時頃谷の西斜面は部分的に日陰に入りつつあった。
吉野梅郷:西側尾根の一段高くなったあたりに東屋があり絶好の展望所となっている。
吉野梅郷:園内最奥部あたりから西尾根の東屋とそこから谷底へ至る斜面の梅の樹林帯を縫うように遊歩道が作られている様子が見える。
吉野梅郷:西斜面(写真左側)と東斜面(同右側)で対照的なコントラストだ。今までは日向和田駅スタート→二俣尾駅ゴールだったので梅の公園は午前中のみだったけど、午後もなかなか良い。
吉野梅郷:東尾根から東屋を俯瞰する。
吉野梅郷:西尾根の遊歩道を上る人々。
吉野梅郷:紅梅と東屋、若干寂しい雰囲気、この姿では最後の梅の公園なのでそのように見えるのだろうか。
吉野梅郷:木々の影が次第に長くなってきた。
吉野梅郷:よく見るとすでに伐採された木もあるようで、心なしか隙間が多いようにも見える。
吉野梅郷:背景は奥多摩の山並み。
吉野梅郷:やはりすでに伐採された木もあるようだ。
吉野梅郷:ポスターで見かけた「たいこ橋」だろうか。
吉野梅郷:一本桜のような雰囲気の梅の木、有終のハレ姿だろうか、このあたりで午後4時頃、惜しみつつ帰り支度...