概要:錦秋の京都巡り2日目は京都洛北天台声明の聖地大原の里を逍遥、「三千院門跡」→「宝泉院」→「勝林院」の順に紅葉名所を巡った。

アクセス:JR京都駅前から京都バス17系統に乗車約1時間「大原」で下車
その他:「三千院」公式HP「宝泉院」公式HP「勝林院」ウィキペディア

三千院:大原バス停から土産物店の立ち並ぶゆるい坂道をゆっくり歩き約30分で三千院の御殿門へ。門に三千院門跡と書かれた表札で皇族ゆかりの門跡寺院とわかる。1200年の歴史を持つ三千院、しかしここ大原の地に移ったのは明治維新後だとか。
三千院:御殿門から入り左手の拝観受付で土足を脱ぎ順路に従い屋根付き渡り廊下を歩き先ほどの御殿門から続く「客殿」玄関を右に見て客殿南側へ。客殿南側より見る「聚碧園」背後は「有清園」の杉木立、手前の池は音無の滝から連なる律川から水を得ているとか。
三千院:宸殿から有清園内に建つ「往生極楽院」を見る、三千院定番の鑑賞ポイント。
三千院:この位置から見る有清園には格別の趣が感じられた。
三千院:往生極楽院前の杉木立と朝の木漏れ日で幻想的な表情を見せる苔。
三千院:往生極楽院南側の「朱雀門」かつて往生極楽院を本堂としていた頃の正門だとか。表側は来迎院、音無の滝への参道に接している。
三千院:南側から見る往生極楽院、建立以来約1000年の時を経た堂内には僅かに前屈みの阿弥陀三尊座像が安置されている。かつて堂内の壁面・船底天井は仏教にちなんだ極彩色の絵画で彩られていたとか。出口付近の円融蔵展示室には堂内の船底天井と極彩色の絵画が原寸大で再現されている。
宝泉院:額縁庭園、五葉松、血天井といったワードがイメージされる「宝泉院」、これが樹齢700年の五葉松、邸内から眺めてみよう。
宝泉院:客殿の額縁庭園風景、伏見城中で自刀した戦国武将達の霊を供養するため、自刀した場所の材を天井板とした「血天井」。添乗員の説明に聞き入る拝観客。
宝泉院:拝観料には抹茶・菓子が含まれている、先ほど外から見た五葉松を額縁前に座り抹茶をすすりながら鑑賞。人気の額縁庭園なので何時もこのような状態、むろん撮影は無音の電子シャッターモードで極力迷惑にならないようにした。来客が多いときは撮影禁止となることもあるようだ。
宝泉院:五葉松を近くで見る、常緑の松に背景の紅葉。
宝泉院:内庭の蹲いに花が一輪、晩秋の風情。
勝林院:宝泉院から来た道を戻り「勝林院」へ。
勝林院:天台声明発祥の地、参拝入口の来迎橋(石橋)をわたり、誠に静かな極楽浄土の境内へ。勝林院略記によれば、..勝林院は呂律(ろりつ)の寺・聾明の寺であり ます。とあるように勝林院は大原流声明(しょうみょう)の根本道場として建立されたとか。
勝林院:文治2年(1186)顕真法印が法然上人を招いて浄土教につて論議をした「大原問答」で知られる。
勝林院:境内東の斜面側に見事な紅葉が。
勝林院:鐘楼と紅葉。
勝林院:参道と来迎橋、三千院からの人々のほとんどはこの勝林院へは立ち寄らず、額縁庭園で知られる隣の「宝泉院」へ、そのためか静かな境内を心おきなく散策した。
勝林院:三千院付近の紅葉。
三千院:朝参拝した頃はどんよりとしていた空も帰りにはこのように晴れていた。