概要:飛騨旅行の最終日は飛騨古川の町並散策、高山駅から高山本線で15分の飛騨古川駅へ、昨夜の雪が残る寒い駅前から町並散策を開始した。飛騨古川は飛騨高山とよく似た佇まいの城下町で高山と同じく安土桃山時代に金森 長近により開かれたとか。12月ということもあり観光客の姿はほとんど無く静かな町並の散策を堪能した。幸運にも和ろうそくの老舗「三嶋和ろうそく店」では、7代目三嶋順二さんの実演を交えたお話しを聴くことができた。

アクセス:高山本線「飛騨古川」
その他:飛騨市観光サイト

飛騨古川:飛騨古川駅舎のコインロッカーに手荷物を預け、散策を開始する、帰京は高山発ワイドビューひだ16号(15時36分)を予約済なので15時迄に戻る必要がある、5時間程あるのでゆっくりと町並散策をしても余裕がありそうだ。
飛騨古川:駅前から南西方向に道が続いていた、山はうっすらと雪化粧、寒い小京都の朝景色。
飛騨古川:町割りは碁盤の目状で高山同様にわかりやすい。瀬戸川を道路で横切るところにイラスト看板があった。
飛騨古川:宮川の支流荒城川と本光寺本堂。鉛色のずしりと重い雰囲気の空模様だった。
飛騨古川:宮川の支流荒城川と本光寺本堂。鉛色のずしりと重い雰囲気の空模様だった。
壱之町:壱之町界隈は古い町並の中心地で飛騨の匠の技を駆使した伝統的意匠の建物と白壁土蔵が良く調和した美しく落ち着いた町並が形作られている。
壱之町:新しくて古い町といった表情をたたえた町並、落ち着いた佇まいの中に日常と観光が程よく融合しているかのように思えた。
壱之町:なにやら還暦ツアー?の面々とおぼしき集団が「三嶋和ろうそく店」へ次々と入ってゆく、便乗して最後尾にぶら下がって店内に入ってみることにした。
三嶋和ろうそく店:店内は向かって右側の商品ディスプレイと左の作業場が狭い通路で仕切られていた。店内中央に先代と共同制作の日本一大きい和ろうそくが飾られていた。店内に飾られている額からNHKの連続テレビ小説「さくら」の舞台となった事がわかる。
三嶋和ろうそく店:生掛(きがけ)和ろうそくの制作風景、7代目の三嶋順二さんは気さくな方でこちらの問いに快く応じつつ見事な手さばきで和ろうそく作りのデモンストレーションを行っていた。写真は朱掛けの行程、左側の大きな和ろうそくは毎年1月15日に行われる「三寺まいり」のお寺に置かれるとか。原料はハゼの実でススが少なく長持ちするそうだ。江戸時代から続く手作り和ろうそくの老舗で工程が全て手作りというのは今では全国でこの三嶋和ろうそく店だけとか。飛騨古川町並散策では欠かせない見所だ。h
三嶋和ろうそく店:生掛の暖簾がかかる「三嶋和ろうそく店」。
壱之町:高山同様のさるぼぼ。
壱之町:毎年4月19・20日に行われる「起こし太鼓」と「屋台行列」による古川まつりは一年で一番・最大の行事。町中の各所に屋台蔵があった。9台ある屋台は繊細にして華麗、夜祭りもあり機会があれば見てみたい。
蒲酒造場:壱之町メインストリートと瀬戸川の間に建つ蒲酒造所。
壱之町:割烹朝日館。
壱之町:懐かしい郵便ポスト。
壱之町:渡辺酒造店、司馬遼太郎の歌碑。
壱之町:風格漂う渡辺酒造店。
壱之町:渡辺酒造店の向かいに建つ「こうじ三木商店」。
壱之町:渡辺酒造店、銘柄「蓬莱」は、北アルプスの伏流水と山田錦で作られるという、南部杜氏による醸造。